2010年11月24日水曜日

Green Corps

2008年度9月海外調査(シドニー) [NO.8] 


coming soon










Bays Youth Community Trust

2010年度海外調査(ニュージーランド) 


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The city of Manukau Education Trust

2010年度海外調査(ニュージーランド) 


訪問先名称
COMETCity of Manukau Education Trust
「マヌカウ市教育トラスト」

訪問日時
2009917日(木):13301600

場所
Manukau Institute of Technology内の施設

先方担当者
Allen Chang, Executive Manager
Kiri Solomon, Project Director
Linda Warren, Regional Coordinator
Suzanne Thom, Project Coordinator
Bill Gavin, Trustee of Youth Mentoring Trust

City of Manukau Education Trust
Watford Street Otara, Manukau City, New Zealand


入手資料等
“Counties Manukau Youth Transition Services” (power point file)
“Manukau Family Literacy Program” (power point file)
“A Tertiary High School” (power point file)
“Youth Mentoring Network” (power point file)
COMETに関するリーフレット

参考URL
www.comet.org.nz






■マヌカウ市教育トラスト
 毎年、地方政府と契約を結んで、資金を獲得する。契約獲得は、とてもたいへんな作業である。トラストは、民間のNGOとして活動を行い、子供や若者たちにサービスを提供する。

■マヌカウ地域の「若者移行サービスYouth Transition Services
「若者移行サービス」とは、
1519歳の若者に対する任意の無料サービスである。マヌカウ地域に住み、次の職業訓練や雇用を見つける手助けが必要な若者であることが条件である。
②財源は、社会開発省である。
③全国13か所で行われている国の施策である。
④国内は似たモデルであるが、すべてのサービスはさまざまな種類の団体が運営している。
 ここでの「若者移行サービス」は、次の三つの場所を含んでいる。
①マヌカウ地域…1519歳の若者は28131人。
②パパクア地域…1519歳の若者は3687人。
③フランクリン地域…1519歳の若者は4059人。
 マヌカウ地域に住むか、学校に通っている1519歳の若者であれば、誰でも参加する資格がある。われわれは、二つの契約に基づく手法を持っている。一つが、「特別サポート」であり、もう一つが「フォローサービス」である。誰でも、どんな組織からでも、われわれはリファーを受ける(現在、70か所以上のリファーを受ける組織がある)。
 「特別サポート」とは、次のサービスを指す。
①現在、意味のある活動から離れている(あるいは、間もなく離れそうな)若者を対象としている。
②これは、「若者移行サービス」の「ケース・マネジメント」部分に当たる。若者が自分のしたいことを見つけ、それに挑戦することを手助けする。
③われわれは、このサービスを毎年1120人の若者に提供するよう契約している。
④われわれは、さまざまな組織からリファーを受けている。例えば、両親、学校、地方政府などが挙げられる。
 「フォローサービス」とは、次のサービスを指す。
①われわれは、高校や職業訓練機関と協働して、year13の生徒、あるいは組織を離れようとしている生徒を支援している。
②生徒はわれわれの組織に登録して、われわれは彼らと契約して、彼らが円滑に意味のある活動へ「進む」ことを確認する。
③われわれは、このサービスを毎年2000人の若者に提供するよう契約している。うまく進路が決まらない若者に対して、「特別サポート」の選択肢を提供する。「特別サポート」には、相談、仕事探し、履歴書の書き方指導などが含まれる。ニュージーランドでは、男性の役割モデルがいないので、その役割を提供する。
 その他、「若者移行サービス」は、バーベキュー、表彰式、スポーツ大会、コミュニティ勉強会などを行っている。
 「若者移行サービス」が終わった後は、6ヶ月経つまでサポートを続ける。ただ、現在では、仕事が見つかる若者は少なく、職業訓練に従事する若者が多い。職業訓練は、民間事業者など、いろいろな場所で実施されている。また、徒弟制度もある。また、場合によっては、読み書きの訓練も必要である。

■「マヌカウ家族向け識字教育プログラムManukau Family Literacy Program
 ニュージーランドのマヌカウ市の80家族を対象に行っている世代間学習プログラムである。プログラムは、成人教育・親の教育・子どもの教育・親子の時間という4つからなる(ppt資料参照)

■「高等教育高校Tertiary High School
 現在、このプログラムは実行されていない。来年度から、MITManukau Institute of Technologyに学校を作る予定である。
 教育からの離脱disengagementは、ニュージーランド、オーストラリア、カナダ、イギリス、アメリカにおける大きな問題である。さまざまな証拠が、各国に共通した問題であることを示している。
 若者が抱える問題のパターンとしては、①教育に対する社会的・政治的な不信、②教育と経済の乖離、③離脱の新たなレベル(目に見える離脱、潜在的な離脱、意図せざる離脱)、④1519歳のNEETが指摘できる。
 ニュージーランドにおける教育の経路は、さまざまな漏れを生み出している。
16歳までに教育から離脱する若者が20%。
②中等教育で日々欠席する生徒が12.5%。
③教育省が介入しているにも関わらず、年々4000人が排除されている。
④初等教育を卒業して、中等教育に入るのを失敗する者が4500人。
⑤少年裁判所に出廷する若者のうち、学校を卒業、もしくは欠席している者の割合は80%。
⑥中等教育後の職業資格を無事取得した者は48%。
1519歳のNEET1700025000人。毎年、そのコストは10億ドルに上る。
 現在のニュージーランドでは、中等教育に残存する若者の割合は増えている一方、かつての世代とは違って、学校から離脱する若者層が存在している。
 すなわち、構造的な問題が生じている。学校のあいだに高い障壁や境界がある一方、画一的なカリキュラムのなか、目的もなく、ほとんど資格を取ることもなく、5年のあいだ中等教育にとどまる若者が増えているのだ。
 離脱に目を向けてみると、次のようなタイプが存在する。
①目に見える離脱…実際に学校に所属していない
②潜在的な離脱…学校にいるが、資格が取得できない
③意図せざる離脱…いい意図を持ちながら、正しく動いているにもかかわらず、中等教育以降をうまく乗り切ることができない
 通学と次に来るべきものとのあいだが、穴だらけのままつながっている。次のような新たな装置が必要となっている。
①「学校」の先生と「高等教育」の先生が共同して生徒を教える。
②年齢と関連づけた階段式の手順と決別する
③生徒と彼らの移行にもっと焦点を当てる
 離脱した若者に対する手段として、従来のカリキュラムのほかに、「学校における職業Trades in School、「職業アカデミーTrades Academy」(政府による取り組み。6校開校予定)、「高等教育高校Tertiary High School」(COMET独自の取り組み)などが考えられる。
 かつてわれわれが行ってきたことは、次のようなことだった。
①初期段階で、職業・技術系の進路を選択する。
②教育や訓練は、学校で必要以上のことを追求しない
③雇用との強い結びつき
④何かになろうとするなかで、国語や数学を学ぶ
⑤大学などのアカデミックな進路を選ぶ者には、5年間の通学を求める
「高等教育高校」とは、次のようなプログラムである。
①マヌカウ地域の中等教育と協力しながら、ポリテクニック(MIT)が提供するプログラム。
②学校・親・MITが年に80100名の若者を選ぶ。10名は、まだ問題は起こっていないものの、学校のやり方ではうまくいかない者である。
③選ばれた生徒は、Year11で「高等教育高校」に入学する。
④中等教育を終え(NCEAレベル33年プログラム)、同時に2年間のキャリアと技術教育に関する資格(ディプロマ、学位のYear1Year2など)をえる。
4年間の伝統的な教育制度で、資格取得に向けた4年間を過ごす。
「高等教育高校」が対象とする若者は、次のような若者たちである。
①十分に成果を出すことができず、学校でうまくいかないような生徒
②離脱の潜在的な恐れがある生徒
③無資格か、あるいはほとんど資格を持たずに卒業する生徒
④教育に関するリスクを持っているが、いまだリスクが顕在化していない生徒
⑤技術学校にふさわしいキャリアを望んでいる生徒
⑥マヌカウ地域のコミュニティを体現している者
⑦困難度が高い地域に住んでいる者、あるいは低所得世帯の者
1世の生徒
 「高等教育高校」のプログラムは、次のようなものである。
①英語…キャリアおよび専門技術教育CTECareer and Technical Educationにおいて読み書き能力を重視する。
②数学…一般的な数学スキルを習得して、そのうえでCTEの数学スキルに焦点を当てる。
③科学技術…コンピューターにおける高度な技術を身につける。
CTE…中等教育以降の教育程度において2年間勉強する(MITにて実施)。
CTEサポート…CTEに関する追加的な教育
⑥勉強スキル…今後の勉強に必要なスキル獲得へ集中的に取り組む(初年度に重点化する)
⑦継続教育への導入…キャリア移行へ導入
⑧パストラル・ケア…子どもの様子を見るため、心理的ケアのプロアグラムを行う。
⑨個別的な進路プラン…個人化された計画
⑩個人の発達に関する活動
 特別な特徴として、次のようなものがある。
①読み書き、数学、技術を重視した「高校の知識」
②高度な監督およびモニタリング
③学校に関連した個人発達
④すべてのCTE資格クラスは、MITで通常行われるクラスである。
CTEサポートはMITクラスで共同開講である。
⑥このプログラムにおける労働体験はすべて、単位として計算される。
⑦生徒はNCEAレベル3CTE資格(可能であれば、準学士号)を取得することが期待される。
 「高等教育高校」は、次のような原則に準ずる。ニュージーランドでは、来年から新しいカリキュラムを開始する予定である。
①協働する
・高等・中等教育を組み合わせたプログラムは、生徒が学校を辞めないようにする。このプログラムは、生徒を学校のなかに留め置くのであって、学籍を置くだけではない。
・ポリテクニック(MIT)、政府機関(教育省・高等教育委員会)、約25の中等学校コンソーシアムによる協働
・中等教育の教員は、高等教育の教員と一緒に教える。
②生徒に焦点を当てる
・合意した評価基準の採用
・高等教育機関へ統合および社会化する
・「中等教育」でもあり、「高等教育」でもある
・中等教育機関へ継続的に関与する
・人格形成および人格発達の二つのプログラムに登録する
③プログラム
・職業および技術を志向する
・すべての活動は単位として認定される
MITの通常クラスにおいてMIT資格を取得する
④パストラル・ケア
・プロセスのチェック、出席のチェック、学習のサポート
⑤世界における類似例
・アメリカのEarly College High School
・オーストラリア
 なぜ今、このようなプログラムを行う必要があるのか。その理由として、次のような者が挙げられる。
①精神障害(個人の心理的問題)という臨床的診断は避けるべきである。
②新しい違ったやり方でやってみる
③システム構造における深刻な問題に焦点を当てる
60%の若者にとって、従来の教育システムはうまく機能していることを忘れてはならない。


■「若者相談ネットワークYouth Mentoring Network
 「若者相談ネットワーク」はボランティアで実施されている。
・経験豊かで、信頼された指導は、人生のなかで若者との関係性を生み出す。
・若者は、大人へ成長するあいだ支援を受ける。
・若者は、社会的つながりと社会的スキルをいい方向に導く能力を身につける。
 「若者相談ネットワーク」は、政府の資金を得て、『若者相談における効果的取り組みガイド』を作成した。ガイドは、下記のURLにてダウンロードできる。
http://www.youthmentoring.org.nz/content/docs/GYM.1.pdf
 若者相談の大きな特徴は、
①相談者は、若者にとって意味があるような、よりよい経験と知識を持っている。
②エンパワーメント、利他主義、成熟に基づく関係性の形成は、相談プロセスの核心にある。
③若者は関係性を望んでおり、関係性のもとになる考えをやり取りする。
④関係性は、若者のアイデンティティ形成を支える。



Youthline

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Ministry of Education

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