2010年10月22日金曜日

Connexions base K/S Youth Information Shop




2007年度海外調査(イギリス) [NO.7]     


訪問先名称:Connexions base K/S Youth Information Shop
訪問日時:2007年11月27日


*【概要】*
比較的困難な地域で、若者自身の声や動きに依拠しながら、区域内の多くの団体がパートナーシップをつくって組織化されてきたセンター、それが母体となって後にコネクションズ、ユースサービスの拠点となっている。


*【設立の経緯】*
6年前にバーミンガム市ユースサービスと若者が話し合いの場を持った。
本当に若者が必要なサービスは何かを話し合った。
若者の声は
自分たちの個人を尊重し、秘密を守って相談できる場所がほしい
様々な情報が取れる場所がほしい

その後、アドバイザリーグループ(Staling Group)を作り、協力をしてくれるパートナーたちと話し合いながら組織を作っていった。

最初はスタッフ2名(Full Time)パートタイム1名ではじめた。
まずは、ドアを開け、若者が来ることから始まり、くる若者の相談に乗りながら必要な事をしていった。


*【現在の組織】*
スタッフ  フルタイム3名 パート1名 
他、専門スタッフなどはそのつど招聘している。


*【資金】*
予算:80000~90000ポンド 
バーミンガム市からの支援は小額
Children Mental Health(こどもと青少年に対する補助金)、妊娠に関する援助金など色々な
プロジェクトに対する補助金から資金を得ている。
コネクションズからは1名分のスタッフがまかなわれている。


*【対象者】*
11歳~25歳ぐらいまでの若者全般としているが、
問題のある若者が主(性、麻薬、お金、家庭内暴力、DV、妊娠、などなど)
そのような問題に対するアドバイス、対応を行っている。
一日に100名程度の若者が利用 うち、80名がリピートしてくる。一人の若者には長期的にかかわる。


*【理念】*
パートナーシップに基づいて、いろいろな機関の専門家を招いて活動する。
(ミッドワイフ(助産婦)カウンセリングサービス、お金の専門家、看護婦など)
もともとユースワークから始まっている活動なので、普段相談できないようなことが気軽に相談できるのが利点。(それぞれの専門家のところには若者は行けない)若者をサポートする専門家であるユースワーカーがこのような問題に取り組んでいるのは他に例がない。


*【実際の活動】*
個別相談(まずは、仕事を探しているといって来所するが、
実際にはほとんどがいろいろな問題を抱えている。)
専門家による相談 (専門の窓口の利用の仕方がわからない。行かない。)
性教育 (性病のテストが可能 親や学校に知られずに受けられる。
性病の検査をできる (このような場所でははじめての取り組み)
普通はGP(家族が登録している病院に行かなければ医者には診てもらえない))
学校でのデモンストレーション(Family Planningなど)


*【地域性】*
10代の妊娠が一番多い地域である、この問題が一番深刻。
すでに妊娠してしまっていたり、こどもを生むことを決めた場合、それをPositiveに支援したり、また2人目を生まないように教育指導する。また、産んでしまった後のサポートなど
いろいろな問題を複数に抱える若者が多い。

Q.他の団体などとの協働例を教えてください。
A.若者の声を必要としてる職業の人はここに来れば彼らの声が必要なので、ここに専門家が集まり、若者と触れる事が大事。


*【たとえば・・・借金を抱える若者は】*
普通の相談機関には行きにくい(使い方が解らない)消費者金融は家に訪ねてきて、セールスをしてくる。安易に借りてしまう。(金利は40パーセント)特に若くしてこどもをもった女の子などは借りてしまうことが多い。また、安易に借りて、自分の収入があっても返さずに居ることが多い、
まず、今持っている借金の書類をすべてもってきてもらい、専門家と共に相談する。
持っているお金、支払わなければならないものなどを書き出して、本人が自覚する事を促す。
返済の仕方をアドバイスし法律的な手続きをとる事もできるが、習慣的にできない若者もいる。
金融機関と若者の間に入り交渉する場合、基金から返済できる制度もある。


*【妊娠・性に関して】*
コンドームの使い方のレクチャーをし、無料でコンドームを渡している。
どこでも買えるが、実際にどうやって使えばよいか解らないし、いろいろな噂話と区別がつかなくなっている。
妊娠検査をできる。個人情報が家族などにわからずに守られる。普通はGPに行かないとできない。


*【質疑】*
Q.協働している専門家への費用は?
A.パートナー会社によって違うが、仕事の一環としてきている人もいれば、給与をこの団体から支払っている部分もある。できればパートナー会社が給与を支払って専門家を派遣してもらうのが理想。

Q.コネクションズに入っている理由は
A.コネクションズができた時は錦の御旗を掲げて、何をやっているかという気持ちだったが、今は協力関係でやっている。
最初はコネクションズの看板、電話の出方まで指導された。
しかし、コネクションズの看板は今は出していない。
自分たちはコネクションズということで成果を出してきたのではなく、自分たち特有のプロジェクトでやってきた成果が出ていると自負しているからだ。
コネクションズに入っている理由はお金。一人分の給与が出ている。

金銭関係のスタッフは今は彼女の会社に給与を支払っているが、これからは出向という形で給与をパートナーから出してもらいたいと思っている。

パートナー組織も若者に関わる機関は若者の声を聞かなければならないという規則がある。
そのため、K/ Cの若者達を招集して、リサーチをしたり、お互いに協力関係になっている。

Q.利用者は他からの紹介もあるのか?
A.コネクションズ、福祉関係など紹介で来る人も多い。
ほとんどは口コミなど 宣伝する必要はあまりない
学校などでいろいろなセミナー等もしている。
実際のターゲットは16-17が多い。
コネクションズは達成目標があるので、若者達本意でない時がある。
ここではそのような対応はない。

Q 現在の活動に関して相談ができる若者のグループがありますか?
A若者達にとって、ここは通過地点(いやな事があって相談に来る場所だから)継続的に付き合うのは難しいが、いいところであったと思ってくれるOBも多いので、彼らは呼べば来てくれる。話し合いの場をいろいろ持っている。4000人の名簿があり、1年に一回のアンケートを送付している。

Q.ここが居場所になっているのか?
A.そうではない、ここは相談に来る場所であって、基本的に横のつながりはない。
うろうろさせたりはしない。
やっていいこと、いけないことははっきりさせているので、ここで揉め事になったりはしない。


*【感想】*
非常に大変な問題を抱えている若者達をサポートしているが、入り口としてユースサービス、コネクションズという事で敷居が低く、気軽に来ることができるのだと感じた。
やはり若い人は専門機関、公的機関には行きにくいし、方法も知らないのがどこでも同じ問題。
つなぐ役割が必要だと感じた。
日本のサポートステーションが地域に根ざした活動になるために必要なモデルだと感じた。


■参考URL等
http://www.bbc.co.uk/birmingham/teens/2002/08/connexions.shtml


Positive Steps(Acocks Green Detached Project)

2007年度海外調査(イギリス) [NO.8]      


訪問先名称:Positive Steps(Acocks Green Detached Project)
訪問日時:2007年11月26日
場所:Bierton Community Centre

*【オフィスにて】*
Bierton Community Centreという、広い敷地に立っている平屋建ての建物のなかにこのユースプロジェクトの拠点がある。室内はポスターやらが賑やかに貼られていて、雑然とした雰囲気。いかにも「たまり場」という感じ。掲示物の中に地図のようなものがある。それが彼らデタッチドユースワーカーが出かけていくエリア図とのこと。赤い線でくくられている内部が彼らのエリア、そのなかで青いピンが付いているのが既にコンタクトのある若者グループ、黒いピンはそこに若者グループがいるのはわかっているが、まだコンタクトが付いていないグループ。
彼らは、多くは夕方に、いつも3人組で出かけていく。そしてたむろしている若者たちを見つけて声をかける。スケートボードをもって遊んでいるグループの場合は、居場所自体が動いても行く。コンタクトが取れて、さらに人間的接触ができるようになるのには数ヶ月かかることもあるという。関わり方は、若者たちが好きなこと、彼らの関心事に依拠しながら麻薬教育や性教育をプロジェクト化していったりする。彼らの声かけに関心をもつグループもあれば、もたないグループもある。対象とするのは12歳から19歳ぐらい。
ここに来れば自分が関心もっていることをやれるよ、ということで呼びかけて、その後ここに来て何か活動するなかで、自尊感情を育てていき、次に何かする気持ちになるのを助ける活動といえる。ただ家庭に問題があり、例えば虐待があったりしたら、当人の意思に関わりなくソーシャルワーカーに連絡を取ったりもする。チームワークが非常に重要な仕事で、自分たちも互いに良く助け合う。
このプロジェクトの発足経緯は、墓地のVandalism(破壊行為)が問題になっており、それをどうにかしようとした市当局がプロジェクト募集したことに発する。そこに集まってきた多様なバックグラウンドをもつ人たち(看護士、麻薬関係、ユースワーカーなど)が、このチームを結成した。ここには7人のワーカー(フルタイム2人、パートタイム5人 他にボランティア)がいて、もう一つワークショップがある? 近いうちに地域内にもユースセンターができる予定、でもそこが彼らの拠点にはならない。活動の資金面では、Youth Oppotunity FundとYouth Capital Fundなどに申請して、受けてきた。

*【コネクションズとの関連】*
コネクションズとは適宜情報交換をおこなっている。コネクションズは初め、キャリアサービスのようだったが、それでは仕事にならないことがわかってきて、PAがユースワークを学ぶようになってきた。初めは予算面での反発意識(ユースワークが予算不足でピーーピー言っているのに、コネクションズは莫大な予算をもってやってきたので)もあったが、組織面で統合されるようになってくるなかで、それも取り除かれてきたと思う。こういう場は若者たちが自主的にも来るが、コネクションズは自主的には来る場ではないので、それで軋轢があったこともある。ただ、デタッチドユースワークは来ない若者たちにアプローチする活動だが。

*【活動場所にて】*
こうした話をオフィス(?)でうかがったあと、活動の場となる部屋に案内してくれた。飲食やスヌーカーができるクラブ風の部屋と、音楽などの録音編集ができる小部屋がある。ここでも自分たちがやりたいことができるんだよと誘って、連れてくることで、危険なファクターがたくさんある街の文化から彼らを切り離し、彼らのやりたいことをもう少し別の形で育てていくことが彼らの仕事。使いたい人は基本的に自由にカギを開けて使うことができるという。でも中で暴力をふるうなどこの場のルールを犯したら、立ち入りできなくなることもある。小部屋に案内してくれたChrisとPaulは、ここでは自分たちがやりたいことが自分たち自身でできることが非常に楽しいと言っていた。Chrisはバンドの楽器を購入するために自分が責任者となってYouth Opportunity Fundを申請して、取得したのだそうで、大きな方の部屋にはそのドラムがあった。Chrisは今は19歳だが、13歳からここの常連?だったそうで、まさに「Positive Step」っ子という感じ。街でぶらぶらしている連中を見かけると、「ここに来いよ、やりたいことができるぜ」といってこの場の宣伝をして回っているのだという。あとでPatに聞いた話では、3人組で歩き回るとき、Chrisらもボランティアワーカーとしてその一員となることがあるという。
つまりこの場には、利用者でもありワーカーでもあるような中間的な立場の若者が何人かいるようだった。彼らは給与は得ていないボランティアだが、Patの話では、ここでのボランティア経験は履歴書に記載できるのだそうで、経験やスキルの獲得とあわせて有利な履歴書記載事項を増やしていくうえでも、その活動は彼ら自身にも寄与するという。ただし彼ら3人は、生育のバックグラウンドに特別な困難はないということだった。

*【スポーツカー組立プロジェクト】*
その後更に、同じ敷地内にある車の修理工場風の建物に案内された。ここが数週間前にBBCで紹介された、車の組立をするユースワークプロジェクトの現場だったところで、仕上がったピカピカのスポーツカーが置いてあった。市販されている組立型の車のキットがあるそうで、それを5000ポンドで買ったのだそうだ。主要にリードしたワーカーはJulesだが彼自身もこの作業の経験や知識があったわけではなく、周囲にさんざんやめておいた方がよいと言われながら、必死にwebで学びつつやったのだという。最初12人の若者が関わり、最後まで続けたのが5人。いずれも長いこと学校に行っていない若者たち。得ていた活動資金はdrug astion関係。最後まで続けたうちの1人はモーターバイクの店で働くようになり、他の1人はカレッジで学ぶようになり、あと1人はまだカレッジに行く年齢になっていないので、ここに残ったという。5人のうち1人は、次のプロジェクトのリーダー的な存在になっているという。
以下はJulesの話。この活動はそのままGCSEの資格には結びついていないが、ここでの経験は雇用者側に高く評価されており、履歴書に書くには非常に有利になっている。また現在行っているモーターバイクの組立プロジェクトは、Open College Networkのクレジットになる。Lifelong Learningの賞も受けた。出来上がった車は、クラシックカーの展示会に何度か出しに行っているとのこと。売ったら1万ポンドになるという。こうした活動には規則もいろいろあり、適当な場所も必要なので、どこででもはできない。この場だからこそできたと思う。
初めキットが来たときには、みな呆然としていて、これでいったい何をやるんだと。みんなにさんざん「できるわけない」と言われながらの作業だったので、やり遂げていく過程で、みな本当に自信をつけた。これまで学校からも見放されてきた若者たちだったので、こうして、努力すれば何とかできるんだという経験をして、また次に何かしてみたいという気持ちをもてるようになったように思う。またワーカー自身も、リスクがあってもやってみるということを学んだと思う。実はJules自身も(彼は30代半ば)、街でたむろしているところを、デタッチド・ユースワーカーから声をかけられた青年だったという。
夕食時のPatとの話。彼女の勤務は月曜日から金曜日までの9時から4時半がschool nurseとしての仕事。月曜日の5時から8時半までがユースワーカーとしての仕事だという、school nurseとしてはNHSに雇用されており、youth workerとしてはCity Councilに雇用されている関係。20年以上school nurseとして働くなかで、徐々にユースワークの仕事に関心をもつようになり、このプロジェクトの公募の祭に応募したのだという。







*【付録】バーミンガム市ユースサービスによるDetached Youth Work(アウトリーチ型ユースワーク)の定義
デタッチドユースワークとは、若者たちと出会える場でならどこででも、彼らと活動するユースワーカーをいう。その仕事は、時に施設型ユースワークが有する縛りから自由で、何らかの理由で他のユースワーク拠点にアクセスできなかったりしなかったりしている若者たちにとって、その柔軟なアプローチは、しばしば理想的な学習の機会となりうる。
デタッチドユースワークは、その仕事が参加する若者たちのペースや納得に依拠して展開していくよう、彼らとの注意深い協議・相談が常に必要とされる。
デタッチドユースワークには、施設・乗り物などから要請される規則がなく、その「権力基盤power base」は特異である。したがって、若者たちはデタッチドユースワーカーとどこまで・どのように関わるかについて、自分たち自身でコントロールすることができる。
若者たちのユースワーカーとの関わりが自主的で話し合いを媒介したものであり続けるように、若者との関係を構築していく。
デタッチド・ユースワーカーは、丹念な事前調査や、若者たちとの討議・相談などを通じて若者たちが必要とするものが何かを見きわめていく。こういうプロセスを経ることで初めて、若者への関与や活動の提供は、予見にもとづくのでなく、本当の意味で彼らが必要とするものに依拠してやっていくことができる。
デタッチド・ユースワーカーは、若者たちの身近にあって、彼らが寄せる問題に対応し、彼らが確かな意思決定をできるよう、明確な情報、アドバイス、サポートを提供する仕事である。


■参考URL
http://www.birmingham.gov.uk/GenerateContent?CONTENT_ITEM_ID=9396CONTENT_ITEM_TYPE=0&MENU_ID=737
http://news.bbc.co.uk/player/nol/newsid_7070000/newsid_7079900/7079994.stm?bw=bb&mp=rm&asb=1&news=1(本プロジェクトによるSports Car Projectを報じるBBC番組’Cash to keep pupils to schools’)
http://www.bbc.co.uk/blogs/nickrobinson/2007/11/05/index.html (上記番組レポーターの解説)
http://news.bbc.co.uk/1/hi/education/7075763.stm (関連BBCニュース)

Nuorisokoti Maininki

2007年度海外調査(フィンランド) [NO.1]     


訪問先名称:Nuorisokoti Maininki グループホーム「マイニンキ」
訪問日時:2007年11月24日

*【組織・運営】

○企業による運営
福祉国家の中で企業が運営している理由は、ヘルシンキ市は70人収容できる施設を持っているが、エスポー市では16人収容できず、もっと小さい街では施設がないし、方法論も持っていない。そのため、そのような自治体では企業に外注することになる。

○ここの会社は、フィンランドに3か所グループホームを持っている。
3か所で23人収容できる。その他にもう一つある施設では、23歳以上で問題を抱えた人々に手に職をつけ、住居を探すことをしている。収容人数は12人。
職員は4つの施設で40人いる。

○グループホームの数
ヘルシンキ市に16か所ある。市の運営しているものは規模が大きい。
ここの設備の水準は標準的なものだが、市の運営している施設はもっと学校的な設備である。フィンランド全体のはっきりした数はわからないが、一軒家でやっているものもあり、それを含めると100はあると思う。
(亀谷補足 エスポー市には2~3件ある。)
国の方針では、施設を少なくして里親にしようとしている。
(亀谷補足 12歳以下は施設には4か月以内しか入れてはいけないことになっている。
里親は預かるだけ(親が要求すれば子どもを返す)。里親制度も難しい面があり、小さい子どもならば問題は少ないが、10歳くらいの子どもで麻薬をやっている子を預かりたいと思う人が少ない。)




*【対象者】

○17歳まで。8人収容(現在14~16歳、7人)。
今日は家に帰ることができる週末なので、2人だけいる。今現在寝ているところである。

○ここにいる子は、麻薬の問題・親の暴力・不登校・精神的不安定などを抱えている。
「解決できるよ」と話を聞いてあげて、話しあうことをしている。環境を変えてあげることが大事である。親や悪い友達が来てしまわないこと、「施設に行く」のではなく、家を変えることが重要である。

○グループホームにはどういう人が来るか、誰が判断するか?
来るのはごく一部であり、最終手段である。多くは通所する施設で対応するが、それらをやってどうしようもない子どもがここに来る。
学校の先生やソーシャルワーカーが、地域のソーシャルワーカーに連絡をとってここに来ることになる。

○麻薬とか刑事事件は?
麻薬は、友だちに勧められてちょっとやってしまったという程度の子どもがここに来る。麻薬中毒までいくとソーシャルワーカーや警察が対応することになる。17歳までは未然に防ぎ、18歳になったら自分で何とかするという考え方である。
○半径200㌔の地域から来ている。ヴァンター市から来ているのは1人だけ。



*【施設設備】
○子どもたちの部屋
16歳男子、14歳女子の部屋
テレビ、インターネットは相談のうえ利用する。宿題をやっていればゲームをすることも可。
大事にしているのは、規則でがんじがらめにするのではなく、家のようにすること。起こすのもたたき起こすのではなく、「お腹すかないの?」と声をかけるようにしている。
平日は学校に行かせて、宿題をやらせるが、休日はノータッチである。
24時間ドアをオープンにしている。夜中に外出することもできる。もちろん、その場合は、次の日に話し合いをするが、自由を与えて信頼をつくるが重要である。
子どもの趣味を尊重している。学校は近くに転校させる。ついていけないときには家庭教師もつける。だいたい13歳から受け入れる。両親の問題が解決しても、本人がここの留まりたいと思えば、18歳までいることができる。その後、ここを出て一人暮らしを始めた後も、21歳までは世話をすることになっている。
しつこいくらいコンタクトをとるようにしており、「あなたのことを考えているよ」と伝えている。

親とも密接に連絡を取っている。子どもたちは、家よりも居心地がいいと言う。家は大変な問題を抱えていることが多い。会いに来たければ毎日来ることもできるが、会いに来ない人もいる。ソーシャルワーカーと協力して、少なくとも年に4回は来てもらうことにしている。ここまで人が一緒に居てくれる経験がないので、抜け出したりせずいい子にしている。

○プレイルーム、セラピールーム
小さい年齢の子どもと異なりスキンシップをとりにくいので、散髪したり、マッサージしたりすることで抵抗なくスキンシップをとるようにしている。
女性スタッフの1人は、精神科の看護師。マッサージと言いながら、マッサージというよりは、全身をリラックスさせるようにしている。

○サウナ、ランドリー、相談室
洗濯、掃除は自分で行う。1か月10ユーロの消耗品代が出るので、それでシャンプー等を買っている。(cf.行政が運営するグループホームではない)



*【2人の女の子 15歳と17歳。】

・ここに1年いる。タンペレから引っ越してきた。
この施設にいて満足なのは、自由を尊重してもらっていること。不満なことは、職員は口を慎んでほしいこと。職員は厳しい。新しい学校でも満足している。でも昔住んでいたところが恋しい。いつかは戻りたい。 



*【スタッフ】
ここには職員が9人おり、看護師か福祉員(福祉育成職員、AMKの福祉を卒業。修士が必要なソーシャルワーカーとは違う)である。

○三交代制をとっているか?(日本の養護施設は待遇が悪いので職員の平均年齢が23歳)
・女性スタッフ 三交代制である。日本の状況にびっくりしている。95年に学士をとってからこの仕事続けているが待遇に満足している。でも施設によっては環境が厳しく、荒れ放題になっているところもある。
・男性スタッフ 三交代制はリズムが難しい。家にいるように仕事をする難しさ、プライベートと分ける難しさがある。しかし、基本の規則以外は自由に仕事することができる。

○就職指導・進路指導
学歴社会になっているので、なるべく学校に行かせるようにしている。ここから直接就職することはない。職業学校に行っている子が多い。問題も多いので、学校に行くのに時間がかかったり、やめたり、仕事に就いてもやめてしまったりということが多い。18歳を越えて職業学校に行っていることが多い。 



*【予算】
私たちは、この施設を経営している。フィンランドで14000人の若者がこういうところへ入らないといけない。
親がお金を支払う必要はなく、国からの補助金で運営されている。子どもの住んだ日数割りで支払われる。子どもは市から送られてくる。
子ども1人あたり1年106000ユーロをタンペレ市が支出している。こんな高い金額に驚くかもしれないが、麻薬中毒になった場合、1人当たり1日750ユーロかかることになる。
市がやっているものよりも補助金が高い。それは、建物代、職員の費用があるからだが、最終的に使える金額は変わらない。今、10~12歳の子どもの施設はない。

○親に経済的余裕があってもお金を払わなくていいのか?
17歳まで育児手当が、1か月1人100ユーロくらい支払われるが、それが両親ではなくこの施設に支払われることになる。非常に裕福な家庭の場合、300~400ユーロを国や市に支払うことになっているが、実際にそういうことはない。
手当にも課税される。それゆえ、税金はうまく回っていく。

○18~21歳までの費用は?
18歳以降は、1週間に2回面談をする。月に10時間。これについては国が補助することになっている。国の法律で、21歳までは支援しないといけないと決められている。
大人として認められるので、個人の失業手当や住居手当がある。 









Korson Settlmentti

2007年度海外調査(フィンランド) [NO.2]   



訪問先名称:Korson Settlmentti
訪問日時:2007年11月23日
場所:Korsontie 7 , 01450 Vantaa


*【団体の成り立ち】*
・活動開始95年、NGO設立97年
・95年、この地域で若者同士(2つのギャンググループの対立)の問題があり、平穏に戻さなければならないと言う理由から設立を決意
・活動開始にあたり若者、地域の人たちの必要をきくヒアリングミーティングを行った。
・若い人たちに公共の場を提供し、平行して青少年育成のプロジェクトを行う。
・その後、NGO設立に当たり、保護者50人と子供達30人で10回の会議、また行政機関とも話し合いを重ね、設立まで至る。




*【資金源について】*
・NPO設立時97年から1年間 市が活動資金を援助。その後市の援助は打ち切られる。
このような活動内容のNGOにもらえる3つの支援金
RAY( スロットマシーン協会) 福祉関係、主にはどこからも援助を受けられない人たちを支援(アルコール、精神的にな問題、麻薬など)
部省 文化活動 アイデンティティーの問題など  
ラーニー(文部省の外郭団体?)青少年育成のために資金を提供
上記3つの機関から順番に資金を得ているのが現状。

・一時期はプロジェクトの補助金がなく、生活保護をもらいながら活動をしていた時期もあった。


《この団体が今まで行ったプロジェクトについて》
*【最初にはじめたプロジェクト】*
特に女の子の問題が多かった事から女の子たちを助けるプロジェクトをスタート。(特例で補助は5年間続く)
春、秋 2回 8人の女の子を受け入れ (少人数しか見ることができない)
12から14歳 が中心 多くの問題は自殺、暴力、麻薬、アルコールなど、とても難しい問題
・ケアを行い立ち直った若者が次のタームのリーダーとして活躍する。
女の子への支援から発展し、男の子へのプロジェクトも実施

*【母と子の居場所事業】*
25歳以下の若い母親のための居場所を提供
子育ての仕方がわからない、頼れる人がいない・孤独、シングルマザー
友達が居ないなど、様々な悩みに個別にも相談、支援。
若いお母さんは公共機関のサービスをどのように利用すればよいか
解らないため、つなぐ役割を担う。
(フィンランドはいろいろな制度やサービスがありすぎて解りにくい)




*【不登校児のサポート】*
2003年 不登校サポートコネクション
住民、学校からの要望がありプロジェクトをはじめる
市からの援助は1年でたち切れ、1年間はボランティアで続けるが2005年に終了

*【シアタープロジェクト】*
若者32人にインタビューをし、また地域の人たちと協力し、シアターグループを作る。
(お芝居をする事で自分たちを表現したいという若者の声があった。)
4700ユーロ 文部省 5000ユーロ ヘルシンキ市から補助 計9700ユーロ
参加した若者は移民が多かった(→移民の人たちの文化活動として)。
移民は趣味がない(趣味をするお金もない)→道でぶらぶらしていた。
芝居の内容もすべて自分たちで企画・運営 年に2回公演し、1回に200人の観客。
今は補助金はないが、続いている。この場所が練習の場になっている。

*【学校むけのプロジェクト】*
《 ウスダ プロジェクト 》
現在実施し、成功しているプロジェクトのひとつ 
毎週水曜日に学校の教室で放課後、生徒全員に対し、「いじめ」や「将来の事」について、日常の様々な問題についてグループディスカッションをするプロジェクト
学校の中にある問題を解決、予防的な役割、地域の子供達とのつながり、居場所への誘導等

*【移民へのサポートプロジェクト】*
《リーケンネンバロ》 RAYから資金
シアターグループに集まった子供達の半数が移民だったところから必要を感じ、プロジェクトを立ち上げる。
家族ぐるみでサポートしていく。
両親にサポートがないことが多い(祖父母がいない、近隣の人とのかかわりがないなど)
親子セットでサポートする事で成果が出ている。(様々なこどもに関わる問題の解決の仕方を親に教える。)

結婚できないフィンランドの男の人がロシア人をお嫁にもらう事がよくあった(今はタイ人も多い)という背景から、ほとんどがロシア人の家族である。(5家族は継続的、他数家族)、
その他、アフリカ人(1家族)、タイ人(1家族)エストニア人(1家族)計10家族ぐらいをサポートしている。
問題をどこに相談したらよいかわからない→何が問題なのかを知る→案内役として各機関につなぐ

*【ターゲットグループ:ロマニ】*
(ルーマニアの人たち 500年以上昔から歴史的にすんでいるにもかかわらず、差別を受けている)
服装・生活習慣などが違うために、また文化的、歴史的な理由から大変偏見をもたれている。
(コルソンの中にはロマニの人が入れるレストランはない、スーパーでも入れない店がある。)
偏見は互いに溝が大きくなり、グループとして対立、混ざりあわない
ロマニ人の特徴→目上の人を尊重する文化だったのが、長くフィンランドに住む事により、よい文化が薄れつつある。社会からも阻害され、よい文化も薄れているのは大変問題。

若い人たちのほとんどは就職できない。生活にも大変支障がある(嫌がらせが日常茶飯事)

Q.平等をうたっている行政は何をしているのか?
A.残念だが、500年以上続いている歴史をすぐに意識を変えることはできない。
国は 直接何もできないが、プロジェクトに特別な資金を出している。
具体的な活動として、仕事に就くための実習、コンサートの人員整理にボランティア参加して、がんばっている姿をみせる事でイメージアップなどをした。
実際には学校はドロップアウト、就職はできない。 義務教育なので正確な数字は出ない。

質問(平塚)
Q・今まで見てきた機関との連携は取れているのか?
A・市のやっているワークショップや窓口には行かない若者達がここに来る
いわば通訳、つなぎ役。
どこにもいけないこどもたちがここに来る。
市の機関との違いは、私たちは24時間の仕事であること。

Q・どのようにしてここを知るのか?
A・最初はほとんどが親の相談から始まる。
もちろん、来たがらない子もいるが、
問題のある子供も「さみしい」が一番大きな問題なので、
一緒に手続きをしたり、ちょっとしたことをする事が大事。
ここが信頼できる場所だと知ると、自然とここにくる。

就職させるのではなく、そこに行くまでの
生活習慣作り
人を好きになる事
ベースを作る事 が大事


*【人員について】*
スタッフ 全員で13人
中には長期失業している者を雇っている。
500日以上失業している人を雇うと1000ユーロもらえる。
7名の理事 

200名の会員(会費 5ユーロ/年間)
そのほとんどが若者 ここを利用していたOBが会員になっている。
なぜ会員になるか?→ここを離れても、夏のキャンプなどイベントに参加したいから


*【感想】*
私たちがここに到着した時には若い女の子2人が泊まっていたようでした。
明日はパーティーを企画しているそうで、その前夜祭をしていたそうです。
この場所は若者が気軽に自分たちのリビングのような感じで使っているのだと感じました。
非常に現場っぽい臭いと雰囲気のするところ、若者の目線に降りてきている活動だと思います。

この団体は市民の必要から始まり、現在も市民の声や必要にしたがって支援する対象や
やり方も変化しています。弱者・差別・少数派に対して支援。
必要だからする・・・という彼らの話も理解できますが、一方で補助金がとれる事業をするしかない・・・
というようにも思えました。
彼らの活動を支える柱になるものがあれば、もっと面白い活動になっていくと感じました。




参考 URL"http://www.vantaalla.info/jarjestoringin_kotisivu/php/jarjestolista.php?Jrid=171.172"http://www.vantaalla.info/jarjestoringin_kotisivu/php/jarjestolista.php?Jrid=171.172
 








Social enterprise AELITA OSUUSKUNTA

2007年度海外調査(フィンランド) [NO.3]   


訪問先名称:Social enterprise AELITA OSUUSKUNTA
訪問日時:2007年11月23 11時~12時30分
場所:Hämeentie 103 A, 00550 Helsinki ロシア系移民のための活動センター内



組織について:
1997年にロシア系移民のための協同組合として発足
職種は様々に試した(例:ホームヘルパー、家庭の掃除サービス、通訳・翻訳、食堂、デリバリーサービスなど)
結果、ホームヘルパー(家事援助)が主流となった
就労希望者のほとんどは45歳以上で、ロシア・エストニア地域からの移民
年齢的にも言語的にも労働市場に参入しにくい人々を支援している
2006年夏にSEとして登録し。半年のテスト期間を経た
設立時にはVATESの支援を受け、市の企業支援センター(TE)から支援★(P4)を受けた
社会的企業なので、市が優先的に業務委託を出してくれるので、仕事が常にある
SEとしてMissionは、外国人の雇用促進(2007年改正時にSEには必要となった)
現在16人のスタッフが働き、内5人が長期失業者などのハンディをもつ人(内一人は特別困難層)男性は2人、エスポー支局に3人、それ以外に職業訓練中※が3人
就労希望者はハローワークからの紹介
※職業訓練中の人はハローワークから来て1~3ヶ月間、お試し期間中の人。失業保険とともに8ユーロの訓練手当てや交通費や昼食費などの援助がある。このテスト期間でよければ雇用契約を結ぶ。雇用契約を結んでからのドロップアウトは保険が切れるなどリスクがあるため。
クライアントはヘルシンキ市からの委託、市外からの個人的な顧客など
2007年にはエスポー市にも支局を開始。エスポー市の社会福祉局からの委託。小さな自治体ではSEを抱え込めないので?市を超えて委託が来ることがある。個人の顧客は自身で支払う。
組合に登録した外国人のほとんどは半年から1年契約で就労する
その後、組合で働いてもOK、一般の労働市場へ戻るのもOK



SEとして活動した1年間の総括
◆ マイナス面
就労困難層は会社にとって利益をもたらさなかった
彼らは週5日、8時間労働が難しく、業務遂行能力としても常に個人指導が必要だった
個人指導:フィンランド語ができないため、顧客のニーズが聞けない。フィンランドの労働事情が分からないため、サービスを理解できないなど、業務以前の問題が多い
結局、インターンシップで週に1回学校で理論を学び、労働現場では2人ペアにして実習させる必要があった
適切な人材を見つけるのが課題
長期失業者は働きたいとは言っても展望をなくしていたり、働くのが怖いという人もいる
海外でキャリアや学歴のある人は、清掃などの業務に蔑視があって抵抗が強い人もいる
重労働なので希望者は少ない(夏はいいが冬は通勤が辛くてダメなどムラがある)
ほとんどの人は半年から1年の契約(耐えられるか不安が高い)入れ替わりが激しい
掃除以外の業務へ拡大することも課題
仕事に就く前に、様々なハードルを越えねばならない(文化・生活・言語・サービスに対する考え方など、カルチャーギャップの克服が就労には不可欠)
よって、学校との連携が必須となる
SEにしたことでスタッフは本業(ヘルパー業)以外の業務が増えた
就労困難者の生活背景・困難の解決が必要になったから(フィンランドの福祉サービスの紹介をはじめ、警察、医療、子どもの教育など生活上の問題を解決するための業務が発生した)



SEとしての援助内容
① 給与(ハローワークから) 38.26~45.43ユーロ/1人/1日
② ヘルシンキ市から 300~350ユーロ/1人/1ヶ月
③ TEプロジェクト(起業援助) 2000ユーロ(75%)=1650ユーロ/1ヶ月
(ジョブコーチのような指導者の給与の75%)
最大3年 毎年更新(評価によっては切られる)
① ②に関しては、長期失業者は半年~1年の援助、就労困難層は最大3年まで延ばせる
平均労働者に払われる金額は援助金960ユーロ+事業収入500ユーロ=1400ユーロ程度
平均労働時間は4~6時間


Q)就労しない場合の収入は?
A)????ユーロ(なので、家にいる状態よりSEに雇用されるほうが収入は増える)


Q)1年後自立できる可能性は?
A)2人の卒業生は就労している 1人はここで事務員の仕事に就き、もう1人は私企業でヘルパーの仕事をしている


Q)協同組合で働くすべての人が外国人(ロシア系移民)か?
A)YES


SEになってメリットは?
援助金がもらえるが、サポートのコストがかかるので経済的なメリットはない
(+)ヘルパー業務をやってくれる人がいるので、組合職員は他の仕事にこなせる
(例:マーケティングなど)
なので、プラスマイナス0
(+)人の成長が見られること。相互に成長しあえる。彼らが就労できることは喜び。
民間企業では彼らをいきなりは雇わない。組合経験がキャリアになって一般企業にも就職できるようになる。


Q)VATESやTEとの協力関係について
VATESは起業相談には親身にアドバイスしてくれたが、その後のセミナーなどが高く、また全国組織なので会場が全国エリアで行われ、参加するだけでホテル代や交通費などの経費がかかる。自分たちのような小さな組織は参加できない。(地域単位でほしい?)電話での相談に応えてくれるシステムはありがたい。
TEは、2007年4月からの現在の援助のみとはっきり言われている。(独立採算していく方向か?)


追記:電話帳・Web上の情報から
AELITA OSUUSKUNTA
住所 Hämeentie 103 A, 00550 Helsinki
電話&ファックス 09-7262423 

Eメール irma@aelita.inet.fi 
代表者 Jelena Sinkonen 
業務内容 掃除を中心としたホームヘルパー派遣
言語 フィンランド語・ロシア語
サービス料金
サービス料金の60%は税金控除の対象となります。週一回の清掃サービス 1時間 23ユーロ (最低1,5時間より受付)。ヘルシンキ市内の交通費は料金に含まれます(別途請求なし)。
http://www.healthcarebusiness.fi/portal/fi/hyvinvointipalvelut_ja_-tuotteet/?a=viewCompany&c=7
 

この団体は、2006年に★TE-Keskus (Employment and Economic Development Centre)という労働省関係の機関からプロジェクトマネーを貰っています。プロジェクトは2006年1月1日から2月28日という短い期間で、信用組合として運営している団体が、福祉関係の企業として移行できるかどうか、学歴が低いために長期間失業している失業者への職業斡旋(おそらくヘルパーとして失業者を育成したもの)を目的としていたようです。


Sosiaalisen yrityksen perustamiseen projekti-selvitys-ja kartoitusprojekti 
AELITA osuuskunta 
Hämeentie 103 A 
00550 Helsinki 
Yhteyshenkilö: Jelena Sinkonen 
puh. 041 591 048, fax (09) 726 2423 
Työvoimatoimisto: Helsingin työvoimatoimisto 
Kohdealue: Pääkaupunkiseutu 
Projektin kuvaus: 
Projekti kohdistuu vähän koulutettuihin pitkäaikaistyöttömiin ja vajaakuntoisiin. 
Tavoitteena tehdä kartoitusta osuuskunnan muuttamiseksi sosiaaliseksi yritykseksi ja järjestää työpaikkoja vajaakuntoisille sekä vaikeasti työllistyville työnhakijoille. 
Aloituspvm: 01.01.2006 
Päättymispvm: 28.02.2006


NATIONAL WORKSHOP ASSOCIATION

2007年度海外調査(フィンランド) [NO.4]  



訪問先名称:
NATIONAL WORKSHOP ASSOCIATION(Valtakunnallinen Työpajayhdistys)
「全国ワークショップ協会」
訪問日時:2007年11月22日


*【「全国ワークショップ協会」の設立経緯】*
・「全国ワークショップ協会」は、1997年にワークショップの専門職によって設立された。
・非営利組織である「全国ワークショップ協会」は、ワークショップ活動の発展、スタッフの技術向上、情報提供などのサービスを担い、メンバー組織および関連団体のための社会的雇用social employmentを生み出している。2010年にむけて、さらなる全国組織の展開を進めている。現在、①将来を見据え、②行政と民間におけるパートナーシップを刷新して、③信頼性を構築することを、協会の理念としている。
・「全国ワークショップ協会」が行っている具体的な業務として、地域ネットワークの推進、広報誌作成、ホームページ作成、テーマ別セミナー開催、全国集会開催がある。


*【「全国ワークショップ協会」の組織運営】*
・2007年現在、163団体が加盟して、10人のスタッフが働いている。スタッフは全国組織のなかから選ばれ、組織のトップは国会議員である。
・基本資金は「教育省青年局」から支出されている。そのほかの財源として、ヨーロッパ社会基金European Social Fund、教会、厚生省、メンバー組織からの会費、教育サービスの対価がある。
・多くのプロジェクトは、ヨーロッパ社会基金によって運営されてきた。だが、近年、ヨーロッパ社会基金からの資金調達が難しくなっている。資金がなくなると、自治体によっては活動をやめてしまうところもある。フィンランドは、1995年からEUメンバーになっている。ワークショップの運営資金は、ほとんど1年ごとに更新されるため、とても不安定だといえる。
・「全国ワークショップ協会」のパートナーとして、労働省、厚生省、教育省、自治体、労働組合、NGOなどがある。
・現在、全加盟団体のうち、70%は自治体が運営して、30%は財団・民間会社・民間団体などが運営している。


*【ワークショップの設立経緯】*
・ワークショップ、二つの法律に依拠して設置されている。第一に、「青年法Youth Act」(2006年)で、必要に応じてワークショップを設置する旨が記載されている。第二に、「労働法」で、ワークショップに関する記載がある。
・現在、ワークショップは常設機関ではないが、いずれは常設機関にしたいと考えている。現政府はワークショップの設立を定めている。だが、財源が非常に多元的で、常設化が難しい。
・1980年代から、ワークショップが開始された。ワークショップの進展については、以下の5段階に整理できる。
「1983~1990年」……発展
ユースワークショップ活動が始まる。職業訓練の要素は弱い。徒弟制度に入れない若者?
「1990年~1995年」……拡大
ワークショップ数が増える。大不況の時期。失業率の増大。
「1995~1997/98年」……内容の広がり
ヨーロッパ社会基金から資金を得る。
「1997/98~2000年」……内容の発展
「2000年~」……プロフェッショナル化


*【ワークショップの現状】*
・ワークショップの目的は、仕事をしながら、個人の日常生活の自己管理を促し、教育や就労への参入を助けることにある。ワークショップは、社会的雇用を発展させてきた。それは、いわば中間的労働市場とでも呼べるものである。ワークショップは、一つの自立した「社会」を構成しているといえる。
・現在、ワークショップは200箇所存在する。ワークショップは「成人対象」と「若者対象(29歳以下)」に分かれ、2007年の参加者は12000人に上る。そのうち、若者は8000人を占める。


*【ワークショップの仕組み】*
・ワークショップは大きく①個人訓練、②職業訓練に分けることができる。個人訓練は、日常生活の管理、酒の管理、健康管理、訪問活動、個人の将来計画、日記、IT教育などからなる。また、職業訓練は、モチベーション維持、指導、参加、指示、徒弟制度あるいは企業実習からなる。
・ワークショップは、マラソンのように、次の段階に整理することができる。
「スタート段階」……日常生活への適応
「リハビリ訓練段階」……個人訓練
「職業準備訓練段階」……職業訓練
「職場につながる雇用」……実際の雇用
・職業生活に慣れることの意味は、社会適応にある。つまり、職業そのものを目的にするのではなく、社会適応のための道具として用いる。そうした指針に基づき、徐々に個人訓練を減らして、職業訓練を増やしていく。個人訓練の段階では、社会的な支えが必要である。その段階を超えたら、職業訓練が必要になる。職業訓練の段階になると、教師は同僚(相談できる仲間)の役割を果たすことになる。
・個人トレーナーが、すべてのワークショップにいるわけではない。ユースワーカーやソーシャルワーカーがつねに必要だというわけではない。


*【ワークショップのプログラムには、次のようなものがある。】*
木工(woodoo)
金属
コンピューター
服飾
メディア・IT関連
アート・文化活動
リサイクル


*【ワークショップに参加する若者】*
・ワークショップに参加する若者には、次のような者である。
何もしていない
仕事経験がない者
勉強を中断した者
稼得能力のない者
失業者
アルコール中毒者、精神疾患
障害者、病人
移民

・リスクを抱えた若者が7~10%は存在しており、ワークショップは必要である。おおよそ、リスクを抱えた若者は4500~6000人/年である。そのうち、「職業学校アンマッティコウル」を中退する者の割合は50%となっている。30%は別の「職業学校」に移行し、20%は完全にやめてしまう。
・マージナル化した若者は、失業、低所得、住宅、学校からのドロップアウト、アルコール、精神疾患など、多くの問題を抱えている。対応するためには、各機関の協力が必要である。だが、個人情報の管理が厳しく、なかなか統合したサービスを提供することができない。
・マージナル化の背景には、教育による選別効果、職業生活の激化、構造的失業もある。
・若者は何もしないで、給付金で暮らす場合もある。ワークショップに参加しているときとニート状態のときを比べてみると、費用は「ワークショップ」1€、「ニート状態」70¢とほとんど差がない。したがって、社会参加という視点から見れば、ワークショップのほうが有意味だと考えられる。ただ、このあたりのコストははっきりしないことも多い。なぜなら、省庁による分断が激しく、コストの全体像がつかめないからだ。
・ワークショップで働くと、822€/月+αもらえる。ただし、その期間は10ヶ月となっている。そのほか、失業手当514€/月(18ヶ月まで)、何もしていないとき(生活保護)389€となっている。さらに、住宅手当も存在する。社会保障制度は非常に複雑になっている。
・ワークショップにいたる経路としては、学校をやめる→ハローワークから誘導→ワークショップが多い。
・ワークショップ終了後の進路としては、70%は進学あるいは職場への移行である。そのうち、一部には徴兵や妊娠も含まれる。ただ、30%は再び戻ってくる。
・ワークショップと学校の連携が不可欠である。しかしながら、現状では、「職業学校」や中学校の子どもがワークショップで教育を受ける事例はあまり多くない。ただ、「Woodoo」では、ワークショップに来て、学校の単位を取得するシステムを考えている。
・ワークショップには、インターンシップ制度もあって、実際の活動を通じて学習する。
・毎年5000人の外国人がヘルシンキにやってくる。そのうち、毎年500人が学校に行かない状況になる。そうした外国人を段階的に学校に適応させることも、ワークショップの役割の一つである。


*【フィンランドの若者の一般的状況】*
・現在、25歳以下の公式に登録されている失業者は19234人である。そのうち約40%の7700人は、基礎教育証明書しか持たない。
・現在、何らかの給付をもらっている者は52000人。それに対して、給付を受給していない者(現在の地位が不明な者)は43000人に上る。
・現在、フィンランドの全体失業率は7%以下で、低い値となっている。若年失業率は16%である。
・フィンランドの生活保護受給者のなかで、20~29歳の若者のしめる値が一番大きい。
・教育省によれば、基礎学校(16歳)の平均点数が6以下の者が16%に達する。それは職業学校への入学が難しい、あるいは入学してもついていくのが難しいレベル。成績は、「4=悪い」から「10=良い」のあいだでつけられる。
現在、都市部では、家賃が高く一人暮らしが難しい。


2010年10月9日土曜日

WooDoo Workshop

2007年度海外調査(フィンランド) [NO.5]  



訪問日時:2007.11.22
場所:WooDoo Workshop
訪問者:Jyrki Tolvanen(所長)/インディビィデュアルコーディネーター/Peter(全国ワークショップ協会統括責任) 



*【組織の沿革】
 ヘルシンキ市が運営しており、教育行政の所管である。
AMTの下のレベルにあたり、中卒後すぐの職業学校と同じレベルにある。
ヘルシンキ市では80年代から青少年育成の部署で始まった。当初は、塾のようなもので、勉強をすることを目的としていた。
しかし、90年代から不況の中で、本格的に訓練をするものになった。
1995年からウードゥーと改称(WoodとDoを合わせた名前)。

最初はEU、教育省、ヘルシンキ市の予算によっており、5年間のプロジェクトとしてはじめた。2000年から100%ヘルシンキ市の予算になり、独立した施設となった。

当初はすぐに仕事に就かせることを目的としていたが、ニーズが変わり、すぐに仕事に就かせるよりも、高度な職業訓練校と提携して資格を身に付けさせるようになった。
ここでは実習を行うのみで、資格を取ることはできない。学校に通いながらここに週3日程度通う。ここでは、中学校を卒業できない子どもに、何かを学ぶことによって身に着けさせようとしている。たとえば、学校恐怖症的な子が、集団で学ぶことになれるようにし、職業学校に入れるように交渉することもする。
 


*【ワークショップの数・分野】
○ヘルシンキ市にワークショップは5つあり、4つが市の運営、1つが別の組織による運営である。 cf.エスポー市には9か所、バンター市には8か所ある。
ヘルシンキ市には17~25歳の失業者が1500人いる。利用者は、職安から案内されてここに来ることになる。(学校からの場合でも職安を通す)

○分野は、木工(WooDoo)のほか、金属加工、メディア、カフェ、シアター(大道具・小道具、役者、衣装)がある。
就職に有利なのは、木工、金属。
(亀谷補足:人手不足でロシアから労働力を呼んでいるほど)
分野の選定は、就職しやすいところ、若者が関心を持ちやすいところを考えている。この分野に対応する職業学校もある。5ヶ月間が終わった後も、6ヶ月間はコンタクトを取ることになっている。悩みがないか等連絡を取る。
 


*【ターゲット】
中学校を卒業できなかった子ども
職業学校に入ったけどドロップアウトした子ども(職業学校に入る子の50%がドロップアウトする)
一般に理論を学ぶのが嫌になってしまう子が職業学校をやめてしまう。そのため、辞めてしまう前に、ここで「手」を使う作業を行い、学校の単位と振り替える。学校とも連絡をとりあい、心理的なサポートも含めて支援を行っている。
たとえば、ワークショップで机を製作する。それをここの指導員と学校の教師が評価をして単位を出すかどうかを決める。

○年齢は、17~20歳が30% 20~25歳が70%
将来的には15~16歳も受け入れようと考えている。受験に失敗した子が何もしないで2~3年経ってからくるのでは時期が遅いと考えている。

○障害とかは関係あるか?
身体障害はないが、精神的な問題がある子が全体の半分くらいいる。病気や麻薬の問題がある。残り半分は精神的な問題はないが、生活が不安定である。
その違いによって指導を変えることはない。共通に伝えることは「社会の一員になりなさい」ということである。
学校からは「順応できない」として送られてくるが、ここでいろいろな問題が見えてくる。たとえば、文字が読めないというようなことがここでわかってくる。集団の中では見えていなかった問題であろう。
しかし、40%の子どもはここもドロップアウトしてしまう。その多くは、麻薬が問題。その場合は、いくら働きかけてもダメになってしまう。最後まで続けた子は、学校に入ったり、仕事に就く場合がほとんどである。

○勉強についていけないことよりも、家庭的問題や麻薬の方が大きいか?
ほとんどの子どもが両方を抱えている。

○この施設で家を探す支援をするのは家出をした子どもがいるからか?
家出をしている子どももいる。そうした子どもたちは、友だちのネットワークがすごいあるので、友だちの家に行ったりしている。
子どもの福祉が重視されているので、14才以下の子どもはグループホームに入園させるが、15歳以上は、仕事を持っていれば一人で住んでいる。市と提携して住居を探すが、市が所有している住居も少ないので、福祉団体が持っている家を探す場合が多い。家賃は国が補助する。

○支援からはずれた子は多いのか?
義務教育におけるドロップアウト率は理論上ない。(義務ゆえ)
職業高校の3年生でついていけない子どもが目立つ。 



*【スタッフ】
所長(Tolvanen氏)は、もともと木造船をつくる職人だった。その後ここに来てから教員の免許を取った。スタッフは全員市の職員である。
4人の教員のうち、2人は木工関係、1人はデザイン系の修士卒、1人はパートタイムで元小学校教員である。 



*【individual trainer】
 ヘルシンキ市の青少年育成で20年間働いてきた。市内に70か所の施設がある。
主に、小中学校に通えない子に趣味を与える仕事をしてきた。
作業というよりも生活面の指導であり、社会へ適応する能力を育成する。
離婚やアルコール、麻薬、家がないなど、家庭が不安定な子も多い。
希望がなくなってしまった子が社会へ順応し、自分と他者を信頼して人間関係をつくることができるようにすることが目的である。 



*【プロセス】
 学習期間は5か月間。最初は、機械の使い方を覚えていろいろな作品を作る。その後、外からの注文に応えて作品を作る。最後の3週間は卒業製作を行う。

○ここでは何を身に付けさせる?
重視しているのは、この分野に興味を持つかどうかを試してみること。技術を身につけることは5ヶ月間では難しい。ここを出た子どもも、半分は別の分野を選択する。
5ヶ月間でいろいろなタイプの学校に連れて行く。「こんな選択肢があるよ」と。仕事の現場にも行く。たとえば、夏休みに市職員のアルバイトをやらせたりする。企業との提携にも努めており、昼に仕事をしながら、夜間学校に通わせてもらえるようにお願いをしたりする。

○5か月間という期間は人によって違う?
4人の教員が9人ずつ担当し、グループごとに始まる時期が違っている。個人に応じて、短くすることもできるし、最長1年まで延長することができる(21ユーロの手当が1年まで)。
当初は、定員に空きがあれば随時受け入れていたが、何をやるのも一人になってしまうので、グループをつくって、9人のチームワークでやるようにしたら、その方が長く続くということがわかった。1~1ヶ月半間隔で受け入れている。 



*【支援方法】
 「仕事とは?」、「勉強とは?」と考えさせる。強制ではなく、地道に行っていく。まず、住む所を探すことからはじめる。
信頼関係を作ることが大事だと考えており、そこに時間を費やすことにしている。他の子ともと触れ合わせてグループに入っている意識を持たせ安心させる。明日も全員で一泊で、作業を離れて、ゲームをしたりして遊ぶことになっている。
35~36人が在籍しており、1週間に1回ミーティングがある。ただし、欠席が多い。
来なくなる主な理由はテレビゲームである。朝までやっていて疲れて来なくなる。根気強く家までいって、「私たちのためでなく、あなたのために来てもらうのだ」ということを伝える。
規則についても話し合う。それが本当に必要なものかどうかなど。 



*【成果主義、予算、福祉とモチベーション等】
○施設として成果主義はあるか?
レポートは出すが、実績によって何か変わるようなことはない。ここで物をつくって売ることをするが、年1500ユーロ程度。

○予算は、350000ユーロ(人件費、建物など)
1人が5か月間いることに市が費やす費用は、15000ユーロ(住居費は個人が他から受ける)。40%が途中でやめてしまうので、1人平均1500ユーロという高い額になってしまう(卒業生の人数で計算するため)。 cf.職業学校は、1年間、1人9000ユーロ
(亀谷補足 350~400ユーロは、働いていなくても個人が受給することができる。一人暮らしの場合は、親の収入は関係ない。ここに来るとそれに加えて、21ユーロ+8ユーロ受給することができる。)

○福祉がモチベーションを奪うという認識はあるか?
フィンランドの福祉はとくに高いわけではない。ヨーロッパの標準レベルである。ただし、不況後に多くの人が失業手当をもらうことを学んでしまった。「楽だからこのままでいよう」と考えてしまう。親がそう考えてしまい、一回失業手当をもらうと抜け出すのが難しいということがある。

1日21ユーロを、給料、お小遣いとして国が払う。ここに来なくてもそれは支払われる。そのことをミーティングでも伝えている。欠席が多いことへの対処法は、たとえば、「ちゃんと来たら1日お休みを増やす」とごほうび見せることなど。

路上にいる若者に払うお金は、1日70セントである。ここのような施設に来ると、1日1ユーロかかり、わずか30%増えるだけである。それならば働いて税金を払ってくれるようになるため、施設に入れる方がよいと考えられる。 



*【修了後の進路と支援】
○市内4つのワークショップの卒業生数
2003年 108人  2004年 105人  2005年 112人  2006年 111人

○修了時点の進路
2004 2005 2006
47  52  37% 失業者
17  16  28  就職
28  24  23 学校
卒業後、2週間に1回くらい電話をして、何をしているか聞く。
○修了6ヶ月後の時点
2004 2005 2006
19  27  22  返答なし。つかまらない。
30  24  26  学校
23  16  19  失業
14  18  16  就職(修了時点よりも下がっている)
12  12  13  訓練
資格を持っていないので、工事現場とか一時的な仕事が多いため。

ぶらぶらしている子どもよりも、ここに通うことで26%就職率が高まる。これはヨーロッパの中でも高い割合である。
就職のコネはここにはないが、それぞれの分野の知り合いに紹介するなどはしている。願書を書く手伝いや、入ったときに何をやりたいかを聞いたりもしている。5か月間在籍した子は必ず全員仕事に応募している。何もしないということはない。 



*【作業場】
広い中、15人ほどが作業。女子が多い。
指導者は、2人?に所長、インディヴィデュアルトレーナー。
○23歳の女子
ここには1人で来た(もともと友達同士ではない)。家からはバスで20分かかる距離。
木工に興味があってきたわけではない。小学校で工作したくらい。学校とは全然違う。
毎日6時間ここにいる。そんなに厳しくはないがちゃんと来るように言われている。たまに遅刻する。不満はない。ここに来るのは楽しい。
デザインの学校に行ってやめて、美容師の学校に行ってやめて、いくつか仕事してここに来た。
ここの情報は職安から聞いた。自分でここに決めて来た。2人とも強制されるということはなかった。自分たちで探してきた。自分たちはそうだけど、半分くらいの子は強制で来ていると思う。