2011年7月12日火曜日

社会的企業 ソーイング・フォー・ザ・ソイル Sewing for the Soil

2010年度3月海外調査(韓国) [NO.7]


訪問先名称:社会的企業 ソーイング・フォー・ザ・ソイル Sewing for the Soil
訪問日時:2011.3.2


【エコ・ウエディングの概要】
はじめに3名の社員が自分の経歴を紹介した。
  • Aさん(26歳)  代表の次に参加した。デザイン大学卒業。代表は学校の先輩だが在学中は知らなかった。その後、知人を通して知り参加。オーガニックなデザインという点に興味をもった。
  • Bさん(26歳)  Aさんの友人。社会的企業という点とエコという点に魅力を感じた。Aさんが楽しそうに話してくれたので期待して入った。入ったら半分は楽しいが半分はだまされた感じ。受注すると完了までとても忙しい。
  • Cさん(33歳) 9年間建設会社のインテリアデザイナーとして働いた。グリーンなテーマに関心があった。TVでエコウエディングを知り魅力を感じた。花嫁が緑を導いているというイメージ。社員を採用していることを知って面接に行った。給料にかなりの差があったから決心するのは難しかった。将来のビジョンを見ているので当面はがまんしている。

代表のインタビュー
2010年に社会的企業として認定された。会社名はSowing for the Soil。ブランド名はEco Wedding

韓国の結婚式による環境汚染の実態
年間34万カップルが誕生。400人のお客が参加。年間で13600万人が参加している。
170万枚のドレスが捨てられる。4250ブーケが捨てられる。6800kgの生ごみ。493トンのCo2。4560万本の木が切られる。37600万ドルのお金が無駄になる。
人に悪意があるのかといえばそうではない。たとえば韓国沖の原油流出事故の時には120万人のボランティアが参加した。人が悪いのではなく、エコ的結婚式を知らないからだ。
エコウエディングは世界のどこにも試みがない。
会社を作る前は・・・。自分は服を作る人間なので、初めにとうもろこしを原料にしてドレスを作った。日本のエコプロダクツに参加。東レから資金援助を受けて個人展示会を開催。つぎには、ハンジという草を使ってドレスを作った。ハンジはアンデルセンの童話の白鳥の王子にも出てくる。第二次世界大戦後木綿が普及したため使われなくなった。木綿の栽培には農薬をたくさん使っている。この成果をファッション・ミーというワークショップで知らせた。

エコウエディングの工夫
結婚式の招待状をエコにすることで30872本の木を節約でできる。
ブーケは根をつけたまま使う。
指輪はフェアトレードのダイヤモンドや、リ・ユースのダイヤモンドで作り直す。
結婚式全体のプロデュースをめざしているが、現在は部分的なものが多い。
3000万ウオンのうち400万ウオンが収益。5人のスタッフが分担している。
2006年に第一号の花嫁が生まれた。その後42カップルを手がけた。うち3カップルは無料。貧困家庭の支援。異文化家庭への支援。1回は38度線近くの屋外で実施。ここは生態系が維持されているので、エコのシンボルとして選定した。
各種の会社とパートナーシップを組んでいる。
エコウエディングをして家庭をスタートしたカップルが、その後さらに進化していくことが期待できる。開始して6年になるが、エコウエディングを作るというより、エコライフを作っていると感じている。1-2年はエコ。ウエディング、2-5年はエコ・リビング、2010年はエコ・ライフへ。各段階の商品を開発し、コンサルティングもして生活の方向も変えるという構想をもっている。
その他の成果としては、連携企業・産業が活性化した。オーガニックデザイナーの養成ができた。
マスコミから注目された。フランスのカルティエ公募展でアジアで一位となった。
売り上げは2005年から2010年で、2000ドルから16000ドルへ増加した。2005年から現在まで急増している。問い合わせ数は月2回から300回へ増加。そのうち20~30%が注文に至る。
去年までは結婚式のネットワークを作ることを中心にやってきた。結婚式は20件だった。
通常の結婚式は3000万ウオン(うち食事が2200万ウオン)。エコウエディングもそれをメドにしている。教会や野外でやる場合は式のすべてを請け負う。公共機関に提案している。
ホテルにも提案している。ホテルで開催する場合は、食事などはホテルのもので、それ以外を担当する。音楽、写真などは外注する。
ハジェセンターとは関係なかったが、社会的企業に認証されたのでハジャセンターから部屋を提供された。その代わりにハジャセンターの活動にも貢献するため、ハジャセンターがインキュベーションとしている旅行やレストランと連携している。ここへ移って1ヶ月である。

社会的企業になることのメリット
4人のスタッフの賃金が出る。代表には出ない。最低賃金なので生活がむずかしいため、上乗せしている。国からの補助は3年間で少しづつ減らされる。2005年から2010年の間は代表が2年間就職して貯金したものをすべて使い、所有していたペンション経営で得た収入も使い、ペンションは処分した。

エコウエディングに続いて、12時~13時には、生チョコレート製造・販売で社会的企業を目指す女性チャンチュンの説明を聞いた。
天然発酵チョコレート‘皇后(ファンフ)’の製造・販売をめざしている。
韓国伝統の方法で発酵した高級チョコレート。調味料をいっさい使ってない。

チャンチュンさんの経歴
ベーカリーの商品開発部で働いてきた。資格をもっている。社会的企業に関心があった。パン作を障害者がやるのは難しいが、生チョコ製造なら合っている。脆弱階層型社会的企業を目指す。
生チョコは、天然発酵したチョコレート。香港の会社と共同開発した。ボルネオのカカオ農場をこの会社が持っている。受注してから3日間熟成して作る。賞味期間は1ヶ月。2ヶ月熟成が続くので味が変わる。キムチと同じ。温度によっても違う。

入手資料:天然発行チョコレト‘皇后(ファンフ)’の説明  4p
URL www11036.hanmail.net