2010年10月22日金曜日

NSW Police Force

2008年度3月海外調査(シドニー) [NO.5]


訪問先名称:NSW Police Force

      ニューサウスウエルズ州シドニー警察
訪問日時:3月12日


<ECLOの仕事について>
州によって法律が異なるのでNSWについて述べる。
Irenaの仕事はエスニックコミュニティの連携担当。1987年に西部地区以外に住んでいる人々のニーズに対応して作られた。やがて一般の市民、警察官にとっても必要なニーズということで拡張された。ECLOは他民族の背景を理解する職種である。
NSWは言語が246ある他民族都市。言語別のECLOを雇うのは無理なので、一般的コミュニケーションをとる職員を採用。警察官ではない、訓練も受けていない。地域住民を教育することが仕事。政府、NGO機関と密接に連携している。
目標は、犯罪防止、各種ミーティングに参加して彼らの問題意識を聴く機会をもっている。
住民の援助+警察官の理解への援助。住民―ECLO-警察という関係。住民は警察官の制服を見るだけで恐れを感じるので、それを和らげる。Irenaも非英国圏出身なので若者の気持ちがよくわかる。


<若者に関係する警察官>
2タイプある。A:若者に対応する警察官とB:学校連携警察官である。
Aについて
NSWで発案されたもので、1998年開始。連携が役割で、若者とか親とかと連携を取る。25歳以下は200万人いる。効果的にコミュニケーションできることが必要。犯罪を犯した人々に警告する。裁判所またはJustice Boardと密接に関係し、犯罪防止の施策を作って実施する。
Bについて
学校の犯罪防止に取り組む。校長と密接な関係。2006年3月で40人がいる。
狙いは、学校における暴力の減少と、学校で勉強を継続する責任を負う。中等教育のすべてを対象。学校を訪問して協力を築いていく。犯罪防止のためのワークショップを実施。
いじめ、暴力を学内で解決するかどうかも関しては、複合的であるので連携が必要である。
10年間見てきた結果、1997年犯罪法offending actができた。犯罪への自己責任を負うこと、親も責任を負うことが特徴。軽い罪については裁判所に送らない、犯罪歴を作らない
なぜなら、警察には記録が残る。警察官は閲覧できる。一生残るためである。対処法 1.注意 2.警告 3会議 4裁判所。


<この地区の問題行動への対策>
落書き 万引き 通学時間にぶらぶらしている、不登校
ユースリエゾン警察官が、校長に伝える。
プログラムの中で仕事をしている。前向きになり、スキルを得られるようにと考えて仕事をしている。ネットで情報を得られるので、何回くらいやっていいか若者は知っている。そこで、警察は情報をネットで提供している。
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不登校的生徒対応は別のセクション

問題行動をする子どものタイプ
A 1-2%は先生の権限に対してチャレンジする子どもー力関係を行使しようとする
B 10-12%は授業中に態度が悪く先生や生徒を困らせる。注目を浴びたいから。
C 85%は従順で意欲がある
NSWの北地区は住んで良い場所。社会的経済的に良いから
南西、中央、西地区はABがもっとも多い。
この地区は不登校率が低く学業達成が高い。処分低い
担当 シドニー三角形 高校13 小学校50


<特別学校または特別教室>
シニア教育担当―学習障害、知的障害、問題行動、特別教育(含:不登校、障害)
普通の子は私立学校へ行く、なぜなら公立校に問題のある生徒が集中しているから(私立校では受け入れないから)都心部で起こっている現象としてキリスト教系学校が拡張
Aに対して:精神的行動的困難。特別学校または特別教室へ
1クラス7人―教員2名 1年から18ヶ月
1回40分―3回視察してデータを取る
座っていられるか、先生にたてついているか
12ヶ月間教師と共に生徒の態度を変えるとりくみを行う
教師へ
親への働きかけ
悪いこと、反対の行動を教える
年長の子、思考力を教える、自己モニターによって、自己責任をとれるようにもっていく
問題行動をとる子の年齢が下がっている。自分の時代から教育が大転換した。
昔は家に子どもを監督する人がいた。今は、共働き、TVなどが子守役
昔は、親は少ししかしてくれなかったが親を尊敬していた。子どもたちは、学校時代が終われば仕事があり、女の子は家庭を自動的に手に入れられた。
今は、アメリカTVのアクションのヒーローをまねしている。なぜならアメリカのTVの主人公をモデルにしているから。モデル:結婚はしていない、仕事は??
やさしく接していると増長して社会に受け入れられなくなる。親の教育力が低い例
もともとは普通の学校とは別の所だった。今は普通校に入れるようになったが、学校は受け入れないので、強制的に配置する。
不登校に対して
対人恐怖の例―自宅で勉強、学校に誘導。Home laison officer―教育・特別教育の学士
学校の不登校の傾向を把握して早期に対策を立てる。



■参考URL
http://www.police.nsw.gov.au/homepage